(-wwhiskersから)
(suzukichiyoから)
(twistedlovebugから)
スタート
スタートラインはみな同じ
窓から見た灯火は
まただ。
電車の中から暗い外を眺めて家の灯りやネオンを見ていると、夜通し遊んでいたくなる。暗いとこなんてない煌びやかな灯りのあるところに、無性に行きたくなる。そんな時間も体力もないのに、今すぐにでもネズミの国にでも行きたくなる。
あぁ、これが退屈と言うのか。
はしゃいで一分一秒が、楽しい事で目まぐるしく変化する、そんなものが欲しいのに。今、好きな人といない1人の私が見ているのは、沢山の楽しそうな光達と、ただただひっそりと肩身を狭くしている暗闇、それがとても退屈だ。
あの子にとって
私は麻薬なのだろう
蜘蛛の巣
…ーーばかみたい。
そう言い去った彼女に彼は自嘲的に笑った。
私は去った彼女の凛とした背を思い出し彼を見る。
彼は、口に手をあてながら、ゆっくりと目を三日月のように歪めた。
「あそこの奴らは”誰でもいい”んだ。俺じゃなくても、寂しさや苦しさを埋めてくれるなら誰でもいいんだ。そんなところへ足を踏み入れて、一夜限りのダンスをする俺はあいつの目にはばからしく映るんだろうな」
彼は後ろポケットに手を入れ、携帯を取り出し画面を見て漆黒の短髪を揺らして低い声を出す。
「…そのくせ、自分はこれでもかってぐらい中心にいる。俺をあそこへ行かせないように、毎回邪魔をしてくる。この俺が傷つかないように近づけさせない。ホントに馬鹿なのはどっちだ」
そういってどこかに電話をかけた彼の声はもう低くはなく、もうこの話は終わりだと言わんばかりの視線をこちらへ向け、足早にその場を去ろうとしていた。
…ーーばかみたい。
私のその言葉は彼には届かなかった。
絵
気付くと私は目の前の文字達の羅列を食い入るように見ていた。そこに書かれていたのは裏切り続けた私への侮蔑や叱咤ではなく、感謝とぬくもりに溢れた切望の言葉だった。私の名前で埋め尽くされ、感謝の言葉や私を切望し私を惜しむ言葉、ページをめくればめくるほど増えていく言葉の重さは、私の足を止めるのにそう難しくはなかった。
私はぽたぽたと涙を流しながらそっと足下を見てみた。そこには何もないと、ただただのっぺりとしたコンクリートの冷たい地面があるとばかり思っていた。なのに足下を見てみるとそこは一面の花畑で…それに私は今更ながらに気付く。
…ーー私の物語があって、それを語る相手が沢山いる、それだけでもう私の人生は捨てたものではないと思える。
もう一度、君の声を聞かせて欲しい。
もう一度、君の涙を拭わせて欲しい。
もう一度、君の心を元に戻させて欲しい。
もう一度、君の存在意義を作らせて欲しい。
もう一度、真っ白なキャンパスを塗りつぶしたい。
君が生きている限り、私が物語を綴る限り、900人の君達を救えるのだから。
I Love Story Zero
答えもない、形もない。
道は目には見えなくて、目の前に広がるものは全てが不確かで、そんなものをずっとずっと追いかけて、終わりの見えない迷路を進んでいく事が未来だと思っていた。
何度明るい朝が来ても不安は消えない、白い光が射す窓にさえ希望なんて持てない。
そんな流れて消えていく時間の中で私が見つけたもの。
それだけがキラキラと輝いてついてきてくれる。
動く衝動のまま動き出さないと未来は超えられない。
未来に誓いをこの物語に希望を
